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「世界先住民族評議会」の意味・わかりやすい解説
世界先住民族評議会【せかいせんじゅうみんぞくひょうぎかい】
英語でWorld Council of Indigenous Peoplesといい,略称WCIP。フランス語でConsejo Mundial de Pueblos Indigenas。1975年にカナダのポート・アルバーニで設立された先住民族の国際組織。先住民族に対する虐殺(ジェノサイド)や民族根絶(エスノサイド)政策の撤廃,民族差別主義への反対,先住民族の権利回復などを目的とする。創設者は,カナダのシュスワップ族のジョージ・マニュエル。北米の先住民族の他,中南米や北欧,オーストラリアにも参加組織が広がっている。1984年のパナマ総会で採択した〈原則宣言〉が国連の先住民族の人権基準設定に影響を与えるなど,その活動は国際的に高く評価されている。本部はオタワ。
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