両添村
りようぞえむら
[現在地名]川辺町両添
南西流する広瀬川(万之瀬川)の左岸に位置し、南は今田村。大薗・宮下・中川原・山添・迎川原の集落がある。享保一一年(一七二六)宮下村と田之上村が合併して成立(三州御治世要覧)。両村の名は中世からみえ、田之上村は田辺・田野上・田上とも記される。嘉元四年(一三〇六)四月一四日の千竈時家譲状(千竈文書)によると、時家の嫡子貞泰に「みやしたのむら」「たのへのむら」などが譲られているが、宮下村は母の一期分とされている。年未詳七月一〇日の河辺郡知行目録写(長谷場文書)では「宮下村 八丁」は島津久豊の被官に配分されており、「田辺村 十八丁」は同被官長州氏の所領となっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 