中之作村(読み)なかのさくむら

日本歴史地名大系 「中之作村」の解説

中之作村
なかのさくむら

[現在地名]いわき市中之作

太平洋に面し、西と北は永崎ながさき村、東から北は江名えな村。江名村の折戸おりととは溝で境している。中之作湊を擁する。一般になかんさくとよぶ。磐前いわさき郡に属した。近世磐城平藩領。文禄四年(一五九五)の四郡検地高目録では「中ノさく」とみえ、高二〇石余。慶長一三年(一六〇八)の岩城領分定納帳(内藤家文書)では高三六石余。正保郷帳では田方四石余・畑方三一石余。元禄郷帳では高四四石余。文禄四年の岩城領小物成目録(秋田県立秋田図書館蔵)によれば、猟船五艘がある。

磐城平藩の年貢米積出港として重要視され、内藤家の三〇〇俵積御手船一艘・艀下船陣屋預一艘、太郎右衛門持船一艘があった(「伊呂波寄頭」内藤家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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