日本歴史地名大系 「中之郷瓦町」の解説 中之郷瓦町なかのごうかわらまち 東京都:墨田区旧本所区地区中之郷瓦町[現在地名]墨田区吾妻橋(あづまばし)一―三丁目中之郷元(なかのごうもと)町の北にある。東は中奥小姓森川氏下屋敷など、西は御船手頭向井将監屋敷など、北は源森(げんもり)川を挟んで水戸藩蔵屋敷。もとは中之郷村の田畑で、寛文一〇年(一六七〇)に郡代伊奈氏の検地を受けている。万治年間(一六五八―六一)に家作御免の町屋となったとされるが、洪水の被害により記録が失われ詳細は不明。元禄一〇年(一六九七)永代売御免の町並屋敷となり、正徳二年(一七一二)町奉行・代官の両支配となった。町名は瓦師が多く居住したことによるという。町内間数は総小間三九五間余、中之郷八軒(なかのごうはちけん)町境東側・源森川河岸北側など一二ヵ所に分れ、西方大川(隅田川)東側に三軒家(さんげんや)と俗称される飛地があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by