中半入遺跡(読み)なかはんにゆういせき

日本歴史地名大系 「中半入遺跡」の解説

中半入遺跡
なかはんにゆういせき

[現在地名]水沢市佐倉河 中半入

古墳時代前期から後期(四−六世紀)にかけての集落跡と平安時代の水田跡。水沢市北西部の胆沢いさわ川沿いの水沢段丘高位面に立地し、標高は約七五メートル。平成一〇年(一九九八)から同一一年にわたって調査され、竪穴住居跡四〇棟・竪穴状遺構四基・土坑六基・溝二三条・水路一条・濠六ヵ所、柵列二条(濠・柵列で構成される方形区画遺構一基)、円形周溝二基・遺物集中遺構一ヵ所・畝間状遺構一ヵ所・水田跡一二ヵ所、続縄文土器(後北C2−D式、北大I式)、古墳時代前期の土器(塩釜式)、古墳時代中期〜後期前半の土器(南小泉式−引田式)、陶邑(大阪府陶邑古窯跡群)産の須恵器(TK二一六−四七)黒曜石製石器(ラウンドスクレイパー)、石製模造品・方割石・琥珀玉・ガラス玉・ウマ遺存体などが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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