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中国仏教 ちゅうごくぶっきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中国仏教
ちゅうごくぶっきょう

中国に仏教が伝来したのは,前漢の哀帝元寿1 (前2) 年を初伝とする説が有力であるが,異説も多い。しかし1世紀には仏教が中国に伝来していたことは確かである。初期の中国仏教は道教と一緒に信奉されたようである。思想的にも仏教の空の思想を老荘の無の思想で解釈しようとした。この老荘思想との結合は,後代までも中国仏教を形成する強い要素として働いている。中国仏教の展開を時代的に大別すると次のようになる。 (1) 紀元 400年頃まで 経典の翻訳や中国思想による理解の時期。 (2) 5世紀初めから6世紀末頃まで 鳩摩羅什漢訳を契機とする仏教本来の研究の時期。 (3) 隋,唐代 中国人の理解と実践において仏教の本来性を実現した時期。三論,天台華厳,法相,密教,律,禅,浄土などの宗派,法系が確立した。 (4) 唐末~中華民国 大蔵経が出版されるなど仏教思想の持続の時期で,民衆にも仏教思想が浸透していった。

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世界大百科事典内の中国仏教の言及

【道教】より

…そして,このことは《仏説無量寿経》の場合ほど極端ではないにしても,この時期の漢訳仏典に訳語として用いられている〈道教〉の言葉(概念),たとえば姚秦(後秦)の竺仏念訳《菩薩瑶珞(ようらく)経》の〈心意に因らずして道教を発するを得たり〉,同じく僧肇(そうじよう)の《注維摩詰(ゆいまきつ)経》の〈光を塵俗に和らげ,因りて道教を通ず〉などに関しても同じように指摘することができる。 漢訳仏典ないしは中国仏教が,みずからの宗教をよぶ言葉として用いている〈道教〉の語は,インド仏教の中国的土着化もしくは体質改善の努力と成果とを典型的に象徴しているとともに,中国古来の伝統的な宗教思想信仰に対して,抵抗なく仏教のすべてを受容しうる素地を整備する地ならし機の役割をも果たしてきている。六朝後半期における最高の道教教理学者である陶弘景が,最もすぐれた宗教哲学書として《荘子》内編などとともに漢訳《妙法蓮華経》を挙げ(《真誥叙録》),それよりも半世紀後に北朝(北周)で成立した現存最古の道教教理百科全書《無上秘要》100巻(原欠32巻)に収載する多数の道教経典のうち,経文中にたとえば〈三界〉〈三世〉〈三業〉〈宿命〉〈輪廻〉〈浄土〉〈解脱〉などの仏教漢語をまったく使用していないものは,ほとんど皆無であるといってもよい状況を呈し,ついには《業報因縁経》《本行因縁経》《金光明経》《三元無量寿経》《太上中道妙法蓮華経》などのごとき,経典の名称からして仏教経典と識別困難な多数の道教経典を造出するまでにたちいたるのも,中国仏教が聖人(仏陀)の〈道の教〉として理解され,〈道教〉ともよばれていたことの必然的な帰結であったと見てよい。…

※「中国仏教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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