中山勘解由(読み)なかやまかげゆ

改訂新版 世界大百科事典 「中山勘解由」の意味・わかりやすい解説

中山勘解由 (なかやまかげゆ)
生没年:1633-87(寛永10-貞享4)

江戸幕府旗本。諱(いみな)は直守(なおもり)。1683年(天和3)正月に火付改加役(ひつけあらためかやく)(後の火付盗賊改)を拝命江戸市中に横行していた火付,盗賊や〈男伊達(おとこだて)〉の取締りにらつ腕を振るった。捜査には〈目明し(めあかし)〉を活用,また拷問等による峻厳吟味をもって〈鬼勘解由〉と恐れられ,伝説的な逸話が多い。〈海老責(えびぜめ)〉を考案したとも伝えられる。86年(貞享3)9月には男伊達200余人を追捕してこれを一掃,同年12月大目付に進んだ。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中山勘解由」の解説

中山勘解由 なかやま-かげゆ

1633-1687 江戸時代前期の武士
寛永10年生まれ。旗本。天和(てんな)3年火付改加役(のちの火付盗賊改)となり,江戸の火付け,盗賊,男伊達(だて)をとりしまり,八百屋お七の火刑もおこなった。貞享(じょうきょう)3年には男伊達二百余人を捕らえた。同年大目付。きびしい取り調べで鬼勘解由とおそれられた。貞享4年死去。55歳。名は直守(なおもり)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android