中崎村（読み）なかざきむら

日本歴史地名大系

中崎村
なかざきむら

• 青森県：弘前市
• 中崎村

[現在地名]弘前市中崎

北は三世寺（さんぜじ）村、南は町田（まちだ）村、西は独狐（とつこ）村、東は岩木川に接する。

天文年間（一五三二―五五）の津軽郡中名字に「名久井萢（なくいやち）」とあるのが、この村とも考えられる。寛永一七年（一六四〇）の津軽百助宛の津軽信義黒印知行宛行状（国立史料館蔵）に村名がある。

正保二年（一六四五）の津軽知行高之帳の鼻和（はなわ）郡に村名がみえ、村高二一二・四二石、うち田方は一九二・八石とある。寛文四年（一六六四）の高辻帳でも村高は変わらない。貞享四年（一六八七）の検地帳によれば、村高七九三・八七二石と三倍以上になり、うち田方七二九・八八三石、畑方六三・九八九石。

中崎村
なかざきむら

• 和歌山県：東牟婁郡
• 古座川町
• 中崎村

[現在地名]古座川町中崎

直見（ぬくみ）村の北にあり、大きく曲流する小（こ）川の右岸に集落がある。慶長検地高目録によると村高六五石余、小物成九升二合。古座組に属し、「続風土記」によれば家数二三、人数八九、社寺は太神宮・八幡宮の二小祠と中河山洞泉（とうせん）寺（臨済宗妙心寺派）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」