岩木川(読み)いわきがわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

岩木川
いわきがわ

青森県西部,白神山地に源を発し,津軽平野を貫流して十三湖を経て日本海に注ぐ川。全長 102km,十和田湖西縁山地から発する浅瀬石川や,秋田県境の矢立峠付近からくる平川など約 50の支流をもつ。そのため経済的価値が大きく,津軽平野の大動脈として,かつては輸送路に利用。氾濫もしばしば繰返したが,1948年以来干拓を行い,水田化に成功。現在は排水路が整い,中流域は米とリンゴ,下流域は米の大産地である。

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デジタル大辞泉の解説

いわき‐がわ〔いはきがは〕【岩木川】

青森県西部を流れる川。白神山地の雁森(がんもり)岳(標高987メートル)に源を発し、津軽平野を流れて十三湖に入り日本海に注ぐ。長さ102キロ。流域は米・リンゴの産地。

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百科事典マイペディアの解説

岩木川【いわきがわ】

青森県西部の川。長さ102km,流域面積2540km2。秋田県境の白神山地の北側に発し,多くの支流が合して津軽平野を形成,北流して河口に標式的な三角州を発展させ十三湖に注ぐ。下流部の低湿な地帯は水郷風景を展開,湿田の干拓も行われる。中世末,大浦氏(のち津軽氏)は岩木川を防御線としながら勢力を伸ばした。江戸時代は年貢輸送の大動脈となり,流域の新田開発も進められた。
→関連項目板柳[町]木造[町]中里[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

いわきがわ【岩木川】

青森県西部を流れる川。秋田県境の白神山地に源を発し,目屋渓流をつくりながら東流し,弘前市街地付近で北に転ずる。津軽平野に入ると浅瀬石(あせいし)川,平川,十(と)川を合わせて北流し,五所川原付近から下流部は標高10m以下の平たん地で,蛇行しながら十三湖に注ぐ。幹川流路延長102km,全流域面積2544km2。この川は津軽平野の水田地帯をうるおし,また排水路にも利用されている。藩政時代には津軽地方の物資輸送の大動脈でもあった。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔青森県〕岩木川(いわきがわ)


青森県西部、津軽(つがる)平野を流れる川。1級河川(岩木川水系)。延長102km。流域面積2540km2。白神(しらかみ)山地に源を発し、岩木山の南麓(なんろく)を巡って津軽平野を北流、十三(じゅうさん)湖を経由して日本海に注ぐ。十三湖南岸は支流・分流が錯綜(さくそう)する低湿地で、三角州が発達。上流では既存の目屋(めや)ダム(美山(みやま)湖)を含めて大規模な津軽ダム建設計画がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岩木川
いわきがわ

青森県の西部を流れる川。一級河川。秋田県境の白神(しらかみ)山地に源を発し、山地の間を渓流となって東流し、弘前(ひろさき)市街地付近で北に方向を転ずる。津軽平野に入ると浅瀬石(あせいし)川を合わせた平(ひら)川、十(と)川、金木(かなぎ)川と合流し、十三(じゅうさん)湖を経て日本海に注ぐ。延長102キロメートル、流域面積2540平方キロメートル。津軽平野の水田地帯を潤し、また排水路としても利用されている。上流に多目的ダムの目屋(めや)ダムがある。津軽藩は岩木川流域の新田開発を進めるとともに改修工事も行った。三世寺、藤崎、板屋野木(いたやのき)、五所川原(ごしょがわら)、金木などに河港が開かれ物資の流通でにぎわった。川筋で集められた米は河口の十三湊(みなと)を経て鰺ヶ沢(あじがさわ)から西廻(にしまわり)海運の船に積み込まれた。[横山 弘]

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