朝日日本歴史人物事典 「中御門宣秀」の解説
中御門宣秀
生年:文明1.8.17(1469.9.22)
室町・戦国期の公卿。父は権大納言宣胤,母は甘露寺親長の娘。文明10(1478)年右衛門佐に任ぜられて以降,蔵人頭,参議,権中納言などを歴任し,永正15(1518)年権大納言となる。この間,長享2(1488)年より明応3(1494)年まで勧学院別当を務めた。享禄4(1531)年7月6日,従一位に叙せられ,同9日死去。法名乗円。日記『宣秀卿記』がある。また,文明16(1484)年から明応8(1499)年の間の蔵人,蔵人頭在任期間に奉じた綸旨,口宣案などを書き留めた『宣秀卿御教書案』が残されており,朝廷の政治を知るうえで重要。
(小森正明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報