中新道・間新道(読み)なかしんみち・あいだしんみち

日本歴史地名大系 「中新道・間新道」の解説

中新道・間新道
なかしんみち・あいだしんみち

[現在地名]加賀市大聖寺中新道だいしようじなかしんみち

中新道は観音かんのん町の南、宗寿そうじゆ寺門前までの間にある下級武士居住地。万治四年(一六六一)下屋敷したやしきに移転した藩主前田家菩提寺実性じつしよう院へ出る道として新たに造られた二道のうち、西側が中新道、東側が大新道おおしんみちで、間新道はその間にあり「あいのしんみち」ともいった。延宝元年(一六七三)以前の大正持絵図(金沢市立図書館蔵)では観音町に隣接する地が武家屋敷でその南は田地となっており、足軽屋敷として南に延びていったことがわかる。天明六年(一七八六)の大聖寺絵図によると、中新道北半には竹内・佐分ら中級藩士の屋敷が若干あって足軽・徒士・町家が混在し、南半は足軽屋敷として区分けされているものの居住者は少なく、中ほどに空地さえある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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