デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村京十郎」の解説
中村京十郎(2代) なかむら-きょうじゅうろう
2代中村のしほの子。3代中村のしほの弟。初代中村富十郎の門にはいり,安永5年(1776)2代京十郎を襲名。京坂の舞台をつとめ,俏事(やつしごと)を得意とし,老女役や年増役をかねた。前名は中村富世。
中村京十郎(3代) なかむら-きょうじゅうろう
2代中村のしほの子。3代中村のしほの弟。大坂浜芝居の若女方から文化5年立役(たちやく)となり,3代京十郎を襲名した。文化14年11月死去。前名は中村金蔵(2代)。俳名は蘭秀。屋号は天王寺屋。
中村京十郎(4代) なかむら-きょうじゅうろう
中村市蔵の門弟。大坂の宮地芝居で修業したのち,2代中村小市をへて,文政11年(1828)4代京十郎を襲名。器用でどの役でもこなしたが,小芝居や旅芝居のくせが抜けなかった。初名は中村吉次郎。