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天王寺屋 てんのうじや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天王寺屋
てんのうじや

(1) 室町,安土桃山時代の堺の豪商。姓,津田氏。室町時代に新次郎,又四郎その他があり,日明貿易にも加わったことがあるが,安土桃山時代には津田宗及が茶匠としても名高く,宗及の子江月和尚も有名である。 (2) 江戸時代の大坂の豪商。姓,大眉 (おおまゆ) 氏。代々五兵衛を名のった。1世五兵衛は,慶長年間 (1596~1615) 金銭の売買を始め,また手形の発行を案出して,大坂両替商の先駆者となった。 (→十人両替 )

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デジタル大辞泉の解説

てんのうじ‐や〔テンワウジ‐〕【天王寺屋】

室町後期から安土桃山時代にかけての堺の豪商津田氏の屋号。宗達宗及は堺の三十六人会合衆(えごうしゅう)の一人で、茶人としても有名。
江戸時代の大坂の豪商。姓は大眉(おおまゆ)氏。両替商として繁栄。
歌舞伎俳優中村富十郎、およびその一門の屋号

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デジタル大辞泉プラスの解説

天王寺屋

歌舞伎役者の屋号のひとつ。中村富十郎、中村新五郎などが使用。

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大辞林 第三版の解説

てんのうじや【天王寺屋】

室町・安土桃山時代の堺の豪商津田氏の屋号。宗及そうきゆうの時、織田信長・豊臣秀吉の知遇を得て栄えた。宗伯・宗達・宗及・宗凡は茶人としても著名。
江戸時代の大坂十人両替屋の一つ。代々天王寺屋五兵衛と称した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天王寺屋
てんのうじや

(1)室町末期~安土(あづち)桃山時代の堺(さかい)の豪商。姓は津田氏。寛正(かんしょう)~明応(めいおう)期(15世紀後半)に新次郎、又四郎らの名がみえ、日明(にちみん)貿易にも加わったことが知られる。天王寺屋の基礎を築いた宗柏(そうはく)(1444―1537)は、古今(こきん)伝授、茶の湯を学んだ風流人でもあった。その子宗達(そうたつ)、孫宗及(そうきゅう)はともに堺三十六人会合(えごう)衆に名を連ねた。宗及は、織田信長が堺に矢銭を課したおり、これを受けて兵火を免れしめたという。
(2)江戸時代の大坂の豪商。姓は大眉(おおまゆ)氏。代々五兵衛(ごへえ)を名のる。初代五兵衛は、江戸初期大坂で初めての両替屋を始め、手形の振出しを創案したという。幕府の御用両替、諸藩の蔵元(くらもと)・掛屋(かけや)を勤めて繁栄し幕末に至った。[川上 雅]

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