中深見村(読み)なかふかみむら

日本歴史地名大系 「中深見村」の解説

中深見村
なかふかみむら

[現在地名]津南町中深見

中津なかつ川と清津きよつ川の支流かま川とに挟まれた地域。集落は、北の下船渡しもふなと大割野おおわりのから南下して秋山あきやま郷へ通じる道沿いに、船山ふなやま新田船山・中深見、これらの東方に豊郷とよさと源内山げんないやま堂平どうだいら美穂みほ津原つばら、釜川沿いに所平ところひら大場おおばがある。天保郷帳によると、かつては大赤沢おおあかさわ畑新田・中深見村・船山村・船山新田・所平村・田代たしろ村の六ヵ村であった。田代は所平の北の釜川沿いにあり、現中里なかさと村。近世までは下船渡村の枝村が飛地として散在していた。正応四年(一二九一)一二月二一日の関東下知状(長楽寺文書)では波多岐はたき庄のうち「深見・倉俣田畠在家等」を上野国新田につた庄の鳥山時成未亡人尼念空に安堵している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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