中田の松原(読み)なかだのまつばら

日本歴史地名大系 「中田の松原」の解説

中田の松原
なかだのまつばら

中田町の通りから茶屋ちやや新田を経てはら町に至る約一里余の道。近世の日光街道の一部にあたる名所で、「古河旧記」によれば、寛永七年(一六三〇)古河城主永井尚政によって、中田から下野小山までの間に松並木が植えられ整備されたという。天保一四年(一八四三)の「日光駅程見聞雑記」は「中田宿の末より、往還の左右に松並木打続、街道広く甚平なり、東海道にも、かかる松原の直に、往還の平に奇麗なるはなしとぞ」と述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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