中童子(読み)チュウドウジ

デジタル大辞泉 「中童子」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐どうじ【中童子】

寺で、給仕高僧の外出時の供などの雑用に使った12、3歳の少年。→大童子
「鮮やかなる―、大童子、しかるべき大衆あまた御供して」〈義経記・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「中童子」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐どうじ【中童子】

  1. 〘 名詞 〙 寺院でめしつかう童形の髪をした者のうちで、年長の者と幼少の者の中間ぐらいの年齢の者をいう。
    1. [初出の実例]「御供に大どうじの大きやかに年ねびたる四十人、中とうし廿人」(出典:栄花物語(1028‐92頃)初花)

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