中華航空(読み)ちゅうかこうくう(英語表記)China Airlines

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中華航空」の意味・わかりやすい解説

中華航空
ちゅうかこうくう
China Airlines

台湾の航空会社。略称CAL。会社名は中華航空股份(こふん)有限公司(コンス)、日本ではチャイナ・エアラインと呼称している。1959年、台湾を根拠地とする初の中国人所有の航空会社として、資本金400万台湾ドル(1万3000USドル)、従業員数26人、航空機は2機で創設された。1962年、台湾初の国内定期便が台北(タイペイ)―花蓮(かれん)間を運行。1966年には台北―サイゴン(現、ホー・チ・ミン)間の国際線がスタートした。1988年には中華航空の発展を目的とした中華航空開発財団が創設され、1993年に台湾証券取引所に株式が上場された。1995年には会社のシンボル・マークとして「プラムの花」を採用。翌1996年には「世紀横断プロジェクト」を宣言し、新たな事業計画を開始した。

 2002年(平成14)、東京発着便が羽田から成田空港に移転。広島―台北線(2004年)、札幌―台北、大阪―台北、名古屋―高雄(カオシュン)の各路線(いずれも2006年)の運航を開始した。また、2008年には中国大陸への週末直行チャーター便の運航を開始。

 2008年の営業収入は1252億2100万台湾ドル。2009年時点で、66機を保有し、従業員数は9625人。

[上川孝夫]

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百科事典マイペディア 「中華航空」の意味・わかりやすい解説

中華航空[会社]【ちゅうかこうくう】

台湾を代表する航空会社で,1959年に米国資本のCAT(民航空運公司)に対抗して設立され1966年には国際線に進出した。日本乗入れは1967年。アジアアフリカを中心に20ヵ国40都市に就航する。1994年の名古屋空港(現・県営名古屋空港)での墜落事故で営業利益が前年比73%と激減。これを契機に老朽機入替え,乗務員再訓練を実施し,機内サービスの向上重視。旅客収入の路線別内訳(%)は,北米線28,東南アジア線23,香港線19,その他29。2006年12月期売上高1219億9500万台湾ドル。

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