中質紙(読み)チュウシツシ(その他表記)mechanical paper

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精選版 日本国語大辞典 「中質紙」の意味・読み・例文・類語

ちゅうしつ‐し【中質紙】

  1. 〘 名詞 〙 印刷用紙の一つ。化学パルプを七〇パーセント以上含有するもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中質紙」の意味・わかりやすい解説

中質紙
ちゅうしつし
mechanical paper

非塗工印刷用紙一種。上質紙と下級紙の中間の品質を有する。砕木パルプを低率で含有しているため一般に白色度が比較的低く,不透明度は高く,おおむね印刷適性は良好である。また紙面のけばだちが発生するため,高級品はけばだち防止処理を施される。用途出版が中心で,砕木パルプの含有率の低い上級品は書籍の本文用,雑誌のカラーページ用などに利用され,下級品は雑誌の本文用などに利用される。価格が安いので最近の生産量は徐々に増してきている。

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世界大百科事典(旧版)内の中質紙の言及

【印刷用紙】より

…印刷効果を高めるために白色顔料に結合剤を加えて作った塗工液を塗って表面平滑性を改善したのが塗工紙で,塗工処理をしないのが非塗工紙である。後者は化学パルプの含有量が100%,70%以上,70~40%,40%未満を規準として印刷用紙A,B,C,Dに分類され,Aを上質紙,Bを中質紙,Cを上更紙(じようざらがみ),Dを更紙と呼んでいる。印刷用紙Aは書籍,ポスター,教科書など商業印刷一般に用いられ,印刷用紙Bも書籍,教科書,雑誌などに用いられる。…

※「中質紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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