中野大洞平古墳群(読み)なかのおおぼらだいらこふんぐん

日本歴史地名大系 「中野大洞平古墳群」の解説

中野大洞平古墳群
なかのおおぼらだいらこふんぐん

[現在地名]古川町中野 大洞平

中野集落後方の山麓斜面に、二段築成の円墳と方墳が所在する。三七メートルの距離を置いて北東に第一号墳、南西に第二号墳がある。大洞平おおぼらだいら第一号古墳は円墳で、墳丘の直径約二〇メートル、高さは前面で三・四メートル、後方で五・六六メートルを測る。内部主体は南東に開口した横穴式石室で、全長一一・八メートル、玄室の長さ四・九メートル、幅一・九五メートル、高さ二・一五メートル。天井は四枚の巨石で覆われる。羨道は長さ七・一メートル、玄室入口付近の幅一・八メートル、高さ一・五八メートル。大洞平第二号古墳は飛騨地方には珍しい方墳で、基底部前面の長さ二三・二メートル、東側面の長さ二六・四メートル、背面の長さ二二・八メートル、西側面の長さ二二・六メートルで、前面の高さは四・一二メートルを測る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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