中野素昂(読み)ナカノ ソコウ

20世紀日本人名事典 「中野素昂」の解説

中野 素昂
ナカノ ソコウ

昭和期の彫刻家



生年
明治30(1897)年3月31日

没年
昭和60(1985)年10月18日

出生地
福岡県豊前市

本名
中野 昂(ナカノ タクミ)

学歴〔年〕
東京美術学校(現・東京芸術大学)彫刻科〔大正15年〕卒

経歴
水谷鉄也、関野聖雲、建畠大夢、北村西望に師事し、昭和3年帝展に「立命」で初入選。7年日本美術協会展に「羽衣」で奨励賞。一貫して官展に出品し、16年新文展では「思ひ」を無鑑査出品、31年より依嘱出品となる。39年同展審査員を務め、翌40年日展会員。日彫展にも出品。代表作に豊島区役所新庁舎落成記念「希望」、北九州市戸畑区大橋公園の青年像「大気」など。塑造の他、「羽衣」「石橋」など能を題材とする木彫をよくした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中野素昂」の解説

中野素昂 なかの-そこう

1897-1985 昭和時代の彫刻家。
明治30年3月21日生まれ。昭和3年帝展に初入選。7年日本美術協会展で奨励賞。16年新文展無鑑査,31年より日展に依嘱出品,40年会員となる。人体塑造のほか木彫も手がけた。昭和60年10月18日死去。88歳。福岡県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。本名は昂(たくみ)。作品に「希望」「大気」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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