丸の内タニタ食堂(読み)まるのうちたにたしょくどう

知恵蔵 「丸の内タニタ食堂」の解説

丸の内タニタ食堂

レシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)がベストセラーになったタニタが、2012年1月に東京・丸の内にオープンしたレストラン。同社の社員食堂のコンセプトを忠実に再現したメニューが食べられる他、併設するカウンセリングルームで業務用体組成計による計測や管理栄養士からのアドバイスが受けられる。
タニタは、クッキングスケールや体重計・体脂肪計などの健康計測機器で知られる老舗メーカー。社員食堂のメニューは、「我々は、『はかる』を通して世界の人々の健康づくりに貢献します」を経営理念とする同社が、社員の健康改善・増進を目的に開発した、おいしくて満腹感がありながらカロリーを抑えた定食昼食に食べるだけで社員にダイエット効果や一定の健康改善効果が見られたといい、このメニューのレシピを紹介した本は、10年に出版されて大ヒットした。読者から「社員以外でも食べられる場所」を求める声が寄せられたことから、外食チェーンきちりと業務提携してレストラン事業に参入した。
レストランのメニューは、社員食堂で提供している日替わり定食とレストラン独自の週替わり定食の計2品で、1食500キロカロリー前後、塩分3グラム前後。配膳・下げ膳を原則セルフサービスとする社員食堂スタイルで、日替わり定食800円、週替わり定食900円(12年1月現在)。平日のランチタイムのみ営業する。カウンセリングルームでは、体脂肪や筋肉量などの体組成を測定し、専門家が無料で相談に当たる。オフィス街の中心でビジネスマンらのダイエットニーズに応えながら、アンテナショップとしての役目も果たす。

(原田英美  ライター / 2012年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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