… 数値計算では,計算中に用いるデータも,結果のデータも浮動小数点表現を用いるから,常にある誤差をもって得られる。この誤差は,計算機の記憶装置が有限の長さであるために発生するもので,丸め誤差と呼ばれる。もう一つの重要な誤差は,無限の項を集めなければ真の値にならないのに,実際問題として有限の項しか集められない,あるいは,無限回の反復を行わなければ真の値にならないのに,実際には有限回に止めざるをえない,そのために発生する誤差である。…
※「丸め誤差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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