20世紀日本人名事典 「丸尾長顕」の解説
丸尾 長顕
マルオ チョウケン
昭和期の演出家,作家 日本喜劇人協会専務理事;日劇ミュージックホール顧問。
- 生年
- 明治34(1901)年4月7日
- 没年
- 昭和61(1986)年2月28日
- 出生地
- 大阪府大阪市
- 本名
- 一の木 長顕
- 学歴〔年〕
- 関西学院商科〔大正11年〕卒
- 経歴
- 昭和3年「芦屋夫人」が「週刊朝日」の懸賞に入選、モダニスムの代表作といわれる。宝塚歌劇団文芸部長を経て、8年上京。「婦人画報」編集長となる。戦時中、陸軍省情報部長嘱託となったため、戦後一時公職追放。26年小林一三に請われて日劇ミュージックホール・プロデューサーとなり、メリー松原、伊吹マリ、ジプシー・ローズ等の肉体美を擁し、洗練されたヌードショーを披露、同ホールの黄金時代を築き上げた。5人の女性と結婚した艶福家で、自称“年齢廃止連盟”会長の万年青年だった。著書に「桃」「変な女」「恋愛実務知識」「日劇ミュージックホールのすべて」「回想・小林一三」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報