日本大百科全書(ニッポニカ) 「婦人画報」の意味・わかりやすい解説
婦人画報
ふじんがほう
婦人画報社発行の女性月刊誌。L判の大きさ。1905年(明治38)7月近時画報社が創刊、初代編集長は国木田独歩(くにきだどっぽ)。画報の名が示すように視覚に訴える写真版が売り物であった。翌年独歩は独歩社を設立して経営を継承、さらにその死後、東京社に継承された。一時『東洋婦人画報』と改題され、また太平洋戦争末期の44年(昭和19)5月、青年誌『戦時女性』に統合されたが、敗戦後の翌年10月復刊した。ハイセンスな既婚女性層を読者対象とする編集とされる。なお、婦人画報社は1999年(平成11)アシェット フィリパッキ ジャパンと合併し、アシェット婦人画報社となった。
[岡 満男・田村紀雄]