丸村(読み)くいまるむら

日本歴史地名大系 「丸村」の解説

丸村
くいまるむら

[現在地名]昭和村喰丸

両原りようはら村の北東に位置し、大仏だいぶつ(九九四メートル)山麓にあり、村の中央で田島たじま街道と金山郷かねやまごう街道が交差し、古くから交通の要衝として知られる。村の南を野尻のじり川が西流する。金山郷街道の南路は大蘆おおあし村を経て鳥居とりい峠越で伊南いな郷に達し、北路は喰丸峠を越えて宿駅小野川おのがわ村に至り、博士はかせ峠を経て城下若松に通じる主要道で、寛政五年(一七九三)大蘆村とからむし布・木地製品ほかの商荷運送にかかわる出入が発生し、駄賃稼利権が村の運命を左右することを訴えて譲らなかった(昭和村史資料集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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