丹南村(読み)たんなんむら

日本歴史地名大系 「丹南村」の解説

丹南村
たんなんむら

[現在地名]松原市丹南一―六丁目・立部たつべ五丁目など

西除にしよけ川と東除川のほぼ中間にあり、丹南郡に属し、郡中の大村なので丹南村といわれるという。北は丹北郡岡村。南東がやや高くなっているが、おおむね平坦。集落の三〇〇メートルほど北を竹内たけのうち街道が東西に通る。「楠木合戦注文」に「(正慶二年)正月十四日楠木於河州合戦追落人々」として書上げられたなかに「河内守護代在所丹南」とみえ、当地に守護所があった。また「大乗院寺社雑事記」明応二年(一四九三)閏四月一九日条によると、このときの正覚寺合戦で大和の古市澄胤が丹南に出陣している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報