丹比郷(読み)たちひごう

日本歴史地名大系 「丹比郷」の解説

丹比郷
たちひごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに「丹比」と記し、前者が「多知比」、後者は「多无比」と訓ずる。「芸藩通志」は「村名に遺れり」とし、「日本地理志料」は嘉応三年(一一七一)正月日付の伊都岐島社領安芸国壬生庄立券文(新出厳島文書)の四至の東限に「多治比保堺」とみえるのにあて、多治比たじい(現高田郡吉田町)を遺名とする。


丹比郷
たじひごう

「和名抄」諸本とも訓を欠く。郷名は反正天皇(多遅比瑞歯別)の御名代部丹比部に由来するとされる。八東はつとう川中流域、現八東町の旧丹比たんぴ村地区一帯に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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