丹波珪石(読み)たんばけいせき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「丹波珪石」の意味・わかりやすい解説

丹波珪石
たんばけいせき

京都府から兵庫県にかかる丹波地域に産する珪石。シリカSiO2二酸化ケイ素)が95%以上の良質の珪石で、角礫(かくれき)状を呈する。白地の石英中に赤色の角礫が含まれるものを赤白(あかしろ)珪石といい、緑色の角礫が含まれるものを青白(あおしろ)珪石という。ジュラ紀付加体の中の古生代後期から中生代にわたる緑色岩チャートを主とする地塊中にレンズ状岩体として産する。平炉や製鉄用コークス炉などの耐火れんがに利用されている。

[斎藤靖二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android