珪石(読み)ケイセキ(その他表記)silica stone

精選版 日本国語大辞典 「珪石」の意味・読み・例文・類語

けい‐せき【珪石】

  1. 〘 名詞 〙 工業用原料としての珪酸質岩石の総称。白珪石、軟珪石、玉石、炉材珪石などがあり、ガラス、カーボランダム、陶磁器、耐火煉瓦などの原料に用いられる。〔博物学階梯(1877)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「珪石」の意味・わかりやすい解説

珪石
けいせき
silica stone

工業用に利用されるほとんどシリカSiO2二酸化ケイ素)からなる原料鉱石の総称。普通は石英の集合体であり、まれにクリストバル石などほかシリカ鉱物を含む。ペグマタイト、石英脈、チャート珪岩石英砂岩、未固結の石英砂などを利用する。用途や産状あるいは見かけにより、炉材珪石、白(しろ)珪石、赤白(あかしろ)珪石、青白(あおしろ)珪石、珪砂、それらの風化した軟珪石、玉石(たまいし)など、いろいろな名前でよばれる。炉材珪石は耐火れんがの原料の総称で、ほとんどの珪石がそれに利用され、製鉄用コークス炉、ガラス溶融炉、平炉などに使われる。白珪石はペグマタイトに産する白色良質の珪石で、石英ガラス、光学用レンズ、メタリックシリコンに利用される。チャートに伴って産する赤白珪石および青白珪石は、赤色あるいは緑色のチャート角礫(かくれき)の間を白色の石英脈が埋めたもので、丹波(たんば)地方の丹波珪石がよく知られている。軟珪石は一般に不純物を多く含み、セメントや耐火モルタルの混和剤として用いられる。玉石は陶磁器原料をつくるボールミル(硬い球体を入れた容器を回転させて粉体をつくる装置)の粉砕用ボールとして利用される。また、珪石は耐火炉材やガラスなどの用途のほかに、陶磁器原料、鋳物砂、研磨剤、製錬用溶剤などに利用される。

[斎藤靖二]

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最新 地学事典 「珪石」の解説

けいせき
珪石

silica stone ,silica rock

工業的に利用される珪酸質原料の総称。遊離シリカすなわち石英(まれにクリストバライト・トリディマイト・オパール)を主体とするもの。一般に珪石と呼ばれるものには,水晶・ペグマタイト石英・脈石英・珪質砂岩・チャート・珪岩・石英片岩・珪華・めのう・オパールやこれらの風化した軟珪石などがある。陶磁器用(SiO299%,Fe2O30.05%)・高級ガラス用(SiO299.8~99.9%,Fe2O30.001~0.02%)・板ガラス用・製鋼用脱酸剤・研削材・耐火材用など。

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