工業用に利用されるほとんどシリカSiO2(二酸化ケイ素)からなる原料鉱石の総称。普通は石英の集合体であり、まれにクリストバル石などほかのシリカ鉱物を含む。ペグマタイト、石英脈、チャート、珪岩、石英砂岩、未固結の石英砂などを利用する。用途や産状あるいは見かけにより、炉材珪石、白(しろ)珪石、赤白(あかしろ)珪石、青白(あおしろ)珪石、珪砂、それらの風化した軟珪石、玉石(たまいし)など、いろいろな名前でよばれる。炉材珪石は耐火れんがの原料の総称で、ほとんどの珪石がそれに利用され、製鉄用コークス炉、ガラス溶融炉、平炉などに使われる。白珪石はペグマタイトに産する白色良質の珪石で、石英ガラス、光学用レンズ、メタリックシリコンに利用される。チャートに伴って産する赤白珪石および青白珪石は、赤色あるいは緑色のチャート角礫(かくれき)の間を白色の石英脈が埋めたもので、丹波(たんば)地方の丹波珪石がよく知られている。軟珪石は一般に不純物を多く含み、セメントや耐火モルタルの混和剤として用いられる。玉石は陶磁器原料をつくるボールミル(硬い球体を入れた容器を回転させて粉体をつくる装置)の粉砕用ボールとして利用される。また、珪石は耐火炉材やガラスなどの用途のほかに、陶磁器原料、鋳物砂、研磨剤、製錬用溶剤などに利用される。
[斎藤靖二]
silica stone ,silica rock
工業的に利用される珪酸質原料の総称。遊離シリカすなわち石英(まれにクリストバライト・トリディマイト・オパール)を主体とするもの。一般に珪石と呼ばれるものには,水晶・ペグマタイト石英・脈石英・珪質砂岩・チャート・珪岩・石英片岩・珪華・めのう・オパールやこれらの風化した軟珪石などがある。陶磁器用(SiO299%,Fe2O30.05%)・高級ガラス用(SiO299.8~99.9%,Fe2O30.001~0.02%)・板ガラス用・製鋼用脱酸剤・研削材・耐火材用など。
執筆者:岡野 武雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...