丹生上計村(読み)にゆうあげむら

日本歴史地名大系 「丹生上計村」の解説

丹生上計村
にゆうあげむら

[現在地名]香住町上計

丹生沖浦にゆうおきのうら村の南に位置し、柴山しばやま湾岸の中央部を占める。東は丹生浦上にゆううらがみ村。丹生三ヵ村の一で単に上計村ともいい、また上計は上ヶとも書いた。近世領主変遷丹生沖浦村に同じ。正保(一六四四―四八)頃成立の国絵図には「丹生上ケ」とあり、高六九石余。出石封内明細帳では拝領高六九石余・改出高一七石余、これらの内訳は屋敷三石余・麻畑一石余・田方五七石余・畑方二五石余、ほかに古新発高二斗余・新発高三石余、家数六二・人数二九一。小物成のうちには浜役の塩一石三斗一升三合、漁船役の魚油六斗二升四合、鯖舟役銀九匁七分五厘などが含まれていた。石州うら(現島根県浜田市)廻船問屋清水屋の「諸国御客船帳」には文化八年(一八一一)柴山の廻船一艘の入津が記録されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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