乃木村(読み)のぎむら

日本歴史地名大系 「乃木村」の解説

乃木村
のぎむら

[現在地名]松江上乃木あげのぎ一―一〇丁目・上乃木町・浜乃木はまのぎ一―八丁目・浜乃木町・古志原こしばら一丁目・八雲台やくもだい一―二丁目・松尾町まつおちよう栄町さかえまち

古志原村の西に位置し、北西端の松江分、松江城下雑賀さいか町・しん町との境に床几しようぎ山がある。西は乃白のしら村・福富ふくどみ村および宍道湖に臨む。村の北西部を山陰道が通る。当村は意宇郡のほぼ中央に位置し、船の便や交通の便が良いところから、意宇郡の郡役所が置かれていた。場所は現浜乃木二丁目の野代のしろ神社付近とされる。「出雲国風土記」にみえる意宇おう郡の津間抜つまぬき(周囲二里四〇歩)は「雲陽誌」では当村の「津麻抜池」とされており、同池は江戸中期頃まで存在していたと思われる。中世は乃木保に含まれていたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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