古志原村
こしばらむら
東津田村の南西に位置し、西は香木山を境に乃木村、北は檜山を境に西津田村。江戸初期は荒地であったが、明暦元年(一六五五)頃から新田開発を開始したといわれ、寛文―貞享(一六六一―八八)頃に松江や神門郡小田村(現多伎町)、島根郡手角村、大根島(現八束町)などからの移住者がこの地に定着し、一〇町余が開発された。元禄元年(一六八八)上納として正銀三匁ずつを納め、元文五年(一七四〇)に検地が行われたが、寛政(一七八九―一八〇一)頃には人々が村を離れ、二〇軒余あった家も大方立去り、二軒になった。しかし残った人々やそれ以後に移り住んだ人人によって村は再建され、とくに大根島からは一度に二三人が移住したと伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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