久保田権四郎(読み)クボタ ゴンシロウ

20世紀日本人名事典 「久保田権四郎」の解説

久保田 権四郎
クボタ ゴンシロウ

明治〜昭和期の実業家 久保田鉄工所創業者。



生年
明治3年10月3日(1870年)

没年
昭和34(1959)年11月11日

出生地
広島県因島市

旧姓(旧名)
大出

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和28年〕

経歴
15歳の時大阪に出て鋳物屋に奉公、明治23年鋳物屋を開業、独立した。久保田家に養子に入り、やがて規模を拡大、鋳物のほか水道用の鋳鉄管製造大正に入って工作機械、発動機製造も始めた。昭和5年個人経営から久保田鉄工所(平成2年クボタに社名変更)と改組して社長となり、耕耘機内燃機関など機械メーカーとして成功した。24年社長を退任

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「久保田権四郎」の解説

久保田権四郎 くぼた-ごんしろう

1870-1959 明治-昭和時代の実業家。
明治3年10月3日生まれ。旧姓は大出。大阪の鋳物工場につとめ,明治23年大出鋳物を設立。30年養子となって久保田姓をつぐ。機械鋳物類の製造・販売から水道用の鋳鉄管に事業を拡大し,昭和5年株式会社久保田鉄工所(現クボタ)に改組。戦後農業機械にも進出した。昭和34年11月11日死去。89歳。広島県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の久保田権四郎の言及

【クボタ[株]】より

…本社大阪市。1890年(明治23)に久保田権四郎が大阪市で独立開業した久保田鉄工所を出発点としている。開業当初は衡器鋳物,日用品鋳物を主とする各種鋳物の製造販売を行っていたが,93年に鋳鉄管,97年に機械生産を開始し,1922年に農工用石油発動機,27年にディーゼルエンジンというように,しだいに生産対象を拡大していった。…

※「久保田権四郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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