耕耘機(読み)こううんき(英語表記)cultivator

翻訳|cultivator

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

耕耘機
こううんき
cultivator

内燃機関などを動力源として,自走しながら田畑の土を掘り返し,土壌を切削,破砕する機械で,自動耕耘機ともいう。耕すだけではなくて,荷物の運搬や重量物の牽引を機能とするものも多い。耕耘装置の種類によってロータリー型,スクリュー型,クランク型に分かれる。ロータリー型は機体の進行方向と並行に多数の耕耘爪をつけた爪車を高速回転させる方式。スクリュー型は一対の螺旋型耕耘刃をつけたもの。クランク型はクランク軸で耕耘刃を上下させつつ進むものである。また耕耘機はその走行の方法によって車輪型と無限軌道型がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

耕耘機【こううんき】

田畑の耕起砕土を行う機械。ふつう動力耕耘機(自動耕耘機とも)をさす。鋼製の機体に載せた小型原動機(灯油・ガソリンまたはディーゼル機関,3〜8馬力)で自走しつつ作業する。耕耘作用部を機体の一部として装着した駆動型と牽引(けんいん)型に大別。前者は耕耘部として,多数の湾曲した爪(つめ)のついた水平軸が回転するロータリー型であり,後者は機体後方に砕土機など種々の作業機をつけかえて使用できるもので,耕起のほか栽培管理の諸作業や運搬用にもなる。走行は車輪により,操縦者は機体後方のハンドルを持って運転しつつ歩行する。耕耘機は大正中期に初めて日本に紹介されたが,第2次大戦後の1950年代から農業機械化の中心として急速に普及した。→農業機械
→関連項目農用トラクターハンドトラクター

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

こううんき【耕耘機 power tiller】

固くなった耕地の土壌を細かく耕す作業(耕耘作業)を行う農業機械。耕耘装置のみならずエンジンや走行装置をもち,自走しながら耕耘作業を行う。動力耕耘機とも呼ばれる。運搬など他の作業にも利用できるようになっており,小型トラクターの一種といえる。4輪で走行する乗用型もあるが,通常は2輪の走行型である。 耕耘機の構造は,機体の前部にエンジンをのせ,クラッチ,減変速機を介して車輪を駆動するとともに,後部の耕耘装置に動力を伝え,毎分200~400回転する耕耘刃で土を切削し,細かく砕くものである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の耕耘機の言及

【農業】より

…(1)機械化と農薬の使用 農業機械化の動向を概括しよう。耕耘過程の機械化は,戦前期に自動耕耘機と呼ばれた歩行型(使用者は歩く)のもので始まった。これも限られた高生産力地帯や地主経営に限られた。…

【農業機械工業】より

…営農作業は整地耕耘(こううん)作業から,収穫調製作業などまで数段階に及ぶため,機械の種類が多い。用途別にみると,整地耕耘用機械(装輪式トラクター,動力耕耘機など),栽培用機械(田植機,野菜苗移植機など),管理用機械(噴霧機,散粉機など),収穫調製用機械(稲麦刈取機,刈払機,コンバイン,脱穀機,籾すり機,乾燥機など),飼料用機械(飼料さい断機など),穀物処理機械(精米麦機,製粉機械,製めん機など),製茶用機械などがある。日本の1997年の農業機械の生産額は6024億円で,そのうち装輪式トラクター(2194億円),動力耕耘機(318億円),田植機(532億円),コンバイン(1526億円)などの占める割合が高い(通産省〈生産動態統計〉による)。…

※「耕耘機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

肉肉しい

肉料理に対する形容の一つ。しっかりした食感や肉汁が溢れるなど、強く「肉っぽさ」を感じさせる料理を表すのに用いられる。2010年代後半に、塊肉や熟成肉、肉バルなど様々な肉料理の流行に伴い、テレビや雑誌な...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

耕耘機の関連情報