久妙寺(読み)くみようじ

日本歴史地名大系 「久妙寺」の解説

久妙寺
くみようじ

[現在地名]丹原町久妙寺

久妙寺の西部山麓にあり、前に新池がある。真言宗御室派。梵音山と号し、本尊千手観音

明治初年の「伊予国周布郡地誌」に「境内東西四十六間、南北二十七間、面積五反三畝二十七歩、村の中央ノ内梵音山ニアリ、年月不詳行基開基創建(中略)嵯峨天皇勅シテ祈(念カ)所トナシ、支院十二坊ヲ置キ田若干ヲ附セラル」とある。「予陽郡郷俚諺集」「愛媛面影」にも本尊は千手観音・二十八部衆、開山不明、空海再興、南嶺二重塔婆は礎石のみ残るとあり、塔本尊運慶作大日如来、十二所権現堂、南渓に荒神堂、峠に春日社、東に石の六地蔵とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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