乗掛け(読み)ノリカケ

デジタル大辞泉 「乗掛け」の意味・読み・例文・類語

のり‐かけ【乗(り)掛け/乗(り)懸け】

近世宿駅で、道中馬の両側明荷あけにという葛籠つづらを2個わたし、さらに旅客を乗せて運ぶこと。
「通し駕籠かごか―で参らすに」〈浮・五人女・二〉
乗り掛け馬」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「乗掛け」の意味・読み・例文・類語

のり‐かけ【乗掛・乗懸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、道中馬の両側に明荷(あけに)という葛籠(つづら)二個を渡して、その上に蒲団を敷いて人が乗ること。人一人のほか荷物二〇貫目(七五キログラム)をつけたので、大体四〇貫目となり、本馬の重量に匹敵する重さであった。のりじり。
    1. 乗掛<b>①</b>〈続膝栗毛〉
      乗掛〈続膝栗毛〉
    2. [初出の実例]「ウマヲ noricaqeni(ノリカケニ) スル」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. のりかけうま(乗掛馬)」の略。
    1. [初出の実例]「のりかけ三き川はたへ参候」(出典:伊達家文書‐天正二年(1574)八月一〇日・伊達輝宗日記)

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