最新 地学事典 「乗鞍火山列」の解説
のりくらかざんれつ
乗鞍火山列
Norikura volcanic chain
飛騨山脈および隣接地域にあるほぼ南北に連なる火山列。乗鞍火山帯とも呼ばれるが,火山帯としては規模が小さいことから津屋弘逵(1933)は乗鞍火山列とした。北から白馬大池,立山(弥陀ヶ原),雲ノ平・鷲羽岳,焼岳,乗鞍岳,御嶽山などの火山からなり,同地域にある上宝火砕流堆積物,地蔵峠火山岩類,上野玄武岩類,湯ヶ峰デイサイトなどの火山岩類を噴出した火山を含むこともある。立山,焼岳,乗鞍岳,御嶽山は気象庁認定の活火山。かつては御岳火山帯(原田豊吉,1888)といわれたが,1920年代ごろから地質調査所などが乗鞍火山帯の名を使い始め,御岳乗鞍火山帯とも呼ばれた。第四紀に隆起した飛驒山脈上に発達した火山列で,隆起と成因的な関係があると思われる。
執筆者:杉村 新・及川 輝樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

