日本歴史地名大系 「乗願寺村」の解説 乗願寺村じようがんじむら 東京都:青梅市乗願寺村[現在地名]青梅市勝沼(かつぬま)青梅村の北東に位置し、青梅街道が通る。中世は勝沼のうちで、正安二年(一三〇〇)の創建とされる乗願寺を中心に近世初頭に村切が行われたとみられる。正応元年(一二八八)一〇月銘を最古とする板碑一一基や、永和三年(一三七七)一〇月銘の宝篋印塔などがある。北部の小曾木(おそき)に鎮座する石動(いするぎ)神社に永禄一一年(一五六八)銘の鰐口があったという。慶長一八年(一六一三)二月、新開地の新町(しんまち)村に次男・三男の出百姓を求める幕府代官回状(「仁君開村記」吉野家文書)の宛先に当村名がみえる。田園簿では田四一石余・畑一〇〇石余で、幕府領、ほかに紙舟役永二一八文。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報