出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
山梨県中央部東山梨郡にあった旧町名(勝沼町(ちょう))。現在は甲州(こうしゅう)市の南西部にあたる。旧勝沼町は1896年(明治29)町制施行。1942年(昭和17)等々力(とどろき)村を編入。1954年(昭和29)菱(ひし)山、東雲(しののめ)、祝(いわい)の3村と合併。2005年(平成17)塩山(えんざん)市、大和(やまと)村と合併して甲州市となる。JR中央本線、国道20号、411号が通じ、中央自動車道勝沼インターチェンジがある。旧町域は古くからブドウの産地として名高い。江戸時代には甲州街道の宿場町で、笹子(ささご)峠を西下した旅人の甲府盆地の玄関口にあたっていた。また、戊辰(ぼしん)戦争で近藤勇(いさみ)の率いる幕軍が官軍によって敗れた柏尾坂古戦場跡(かしおざかこせんじょうあと)もある。笛吹(ふえふき)川の支流の日川(ひかわ)や田草川の扇状地上にのっており、耕地の99%が果樹園であり、そのうち約80%がブドウである。ぶどう酒の醸造も盛んで地元の中小工場のほか、近年は県外の大手資本の工場も進出してきている。観光化も著しく、ブドウ狩り用の観光園が国道沿いに立ち並ぶ。眺望のよい中央本線勝沼ぶどう郷駅前の丘陵上には「ぶどうの丘」がある。毎年10月第1日曜日には「ぶどうまつり」が行われ、夜には鳥居焼(とりいやき)という京都の大文字送り火に似通った行事も行われる。大滝山不動尊や大善寺(だいぜんじ)があり、大善寺の本堂は国宝。
[横田忠夫]
『『勝沼町誌』(1962・勝沼町)』
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