九戸浜村(読み)くどはまむら

日本歴史地名大系 「九戸浜村」の解説

九戸浜村
くどはまむら

[現在地名]大潟町九戸浜

北国街道に沿った日本海沿岸の村で、北東雁子浜がんごはま村、南西潟町かたまち新田。村名は往古大地震ののち多数が当地を立退き、浜辺の九戸だけが残ったことから付けられたとの伝承がある。天正六年(一五七八)六月一七日の上杉景勝書状(別本歴代古案)に「くどのよふかい(要害)」とみえる。文禄(一五九二―九六)頃の頸城郡絵図に「高梨分九頭はま 下」とみえ、本納一三石八斗六升・縄高二石三斗四升、家五軒・一八人とある。また南方砂丘内側に「御料所柿崎分長挙寺分くとの町」が描かれ、本納二石四斗・縄高七石二斗五升二合、家二六軒・六九人。同町は東西に通る往還沿いにあり、内陸寄りには潟湖が広がる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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