役高(読み)やくだか

百科事典マイペディア「役高」の解説

役高【やくだか】

(1)江戸幕府の俸禄制度で職務手当としての禄高,各役職の基準石高。役高に応じて扶持(ふち)米や合力米が支給された。享保(きょうほう)改革では,財政負担の軽減・人材登用などのため足高(たしだか)の制がとられた。(2)諸身分に応じて課された役掛り石高,勤め高。大名・武士の軍役・普請役などの役高は,領地知行高である場合と,これとは別に設定されることがあった。また百姓役の助郷(すけごう)役掛高は村高とは別に設定されることが多かった。
→関連項目大坂町奉行山田奉行

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精選版 日本国語大辞典「役高」の解説

やく‐だか【役高】

〘名〙
① 江戸時代、役職の高下に応じて支給される一定の祿高。職務手当として家祿のほかに支給されるもの。役扶持(やくぶち)の額。
② 江戸時代、永高(えいだか)を用いていた地方での石高(こくだか)に相当する課税基準。永高一貫文を高五石替えにして諸掛物を徴し、後には年貢も賦課された。〔地方凡例録(1794)〕

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世界大百科事典 第2版「役高」の解説

やくだか【役高】

日本近世において,大名以下に賦課される軍役普請役の量は石高を規準として定められたが,これを役高という。領知・知行高がすなわち役高である場合と,これとは別に設定される場合とがあった。この役高に応じ扶持米(ふちまい)や合力米が支給された。例えば1681年(天和1)越後高田城の請取役を命じられた表高(領知朱印高)10万石の越中富山藩主前田正甫(まさとし)は7万石の役高で勤めるよう指示され,105人分の扶持米を受け取っている。

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