九戸神社(読み)くのへじんじや

日本歴史地名大系 「九戸神社」の解説

九戸神社
くのへじんじや

[現在地名]九戸村長興寺 桜沢

長興寺ちようこうじ集落の南西約一キロにあるぼう山の中腹にあり、国道三四〇号から参道が延びる。旧郷社。祭神は天之御中主大神・宇迦之御魂神。もと北辰妙見といわれ、妙見菩薩は九戸氏の守護神であったと伝える。社伝では承和九年(八四二)に千葉氏の祖先松王丸が下総国から神霊を勧請して当地に祀ったという。天正一九年(一五九一)九戸政実の乱による九戸氏没落後は南部氏の保護を受け、慶長一七年(一六一二)に盛岡藩主南部利直から社領として当社の南の寺沢てらさわ村二三石余が寄進された(「南部利直知行宛行状」社蔵文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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