コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

乳母の草子 めのとのそうし

世界大百科事典 第2版の解説

めのとのそうし【乳母の草子】

室町時代の女訓書。作者未詳。14世紀前半の成立か。傅育する子女にあてた体裁で,文体候文。〈女は心のたしなみを本(ほん)とせよ〉の序のあと,顔つき,衣装,道具,住居,故実,作法,技芸,趣味,養育,仏事などの生活全般にわたる教えを,《源氏物語》などを引いて説いている。とくに〈万のことは恥を知り候へば身修まるものなり〉として,主(しゆう)や夫,召使いに対しては,〈義理,堪忍慈悲〉の道理を重んじ,慎みの心を持てとする点に,貞淑な婦徳を勧める時代相がうかがえる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

乳母の草子の関連キーワード室町時代在り香

今日のキーワード

アウフヘーベン

ヘーゲル弁証法の基本概念の一。あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること。止揚。揚棄。→アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ →弁証法...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android