乳酸脱水素酵素(読み)にゅうさんだっすいそこうそ(その他表記)lactate dehydrogenase; LDH

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乳酸脱水素酵素」の意味・わかりやすい解説

乳酸脱水素酵素
にゅうさんだっすいそこうそ
lactate dehydrogenase; LDH

酵素番号 1.1.1.27。すべての細胞に存在し,嫌気的解糖系TCA回路を結ぶ重要な調節酵素で,生成したピルビン酸乳酸に還元してアセチル補酵素Aの量を調節する。生理的状態 (pH7.4) では乳酸側に反応がかたよっているが,pH9~9.5ではピルビン酸側に平衡がずれる。補酵素NADで,分子量は 16万。H(またはB)とM(またはA)の2種類のサブユニットから成る四量体である。アイソザイムはハイブリッドを含めて5種類が観察される。 LDHが先天的に欠損する疾患がある。

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化学辞典 第2版 「乳酸脱水素酵素」の解説

乳酸脱水素酵素
ニュウサンダッスイソコウソ
lactate dehydrogenase

[同義異語]ラクタートデヒドロゲナーゼ

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「乳酸脱水素酵素」の解説

乳酸脱水素酵素

 乳酸を酸化してピルビン酸にする可逆反応を触媒する酵素.心筋型と骨格筋型がある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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