乾屎橛(読み)カンシケツ

デジタル大辞泉 「乾屎橛」の意味・読み・例文・類語

かん‐しけつ【乾××橛】

禅宗で、乾いた棒状くそ。仏とは何かという問いに対する答え一説に、くそかきべらで、不浄なもののたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「乾屎橛」の意味・読み・例文・類語

かん‐しけつ【乾屎&JISEBAD;】

  1. 〘 名詞 〙 乾いた棒状の糞。誤って、糞を拭うのに用いた乾いたへらとも解される。また、もっともきたないもの、取るに足りないもののたとえに用いられる。禅宗に、この語をもって仏や仏性(ぶっしょう)とは何かという問いに答える問答がある。
    1. [初出の実例]「文字は乾屎橛(カンシケツ)の如く皆やくにたたぬ物」(出典随筆独寝(1724頃)下)
    2. [その他の文献]〔無門関‐二一則〕

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