日本大百科全書(ニッポニカ) 「乾燥人血漿」の意味・わかりやすい解説 乾燥人血漿かんそうじんけっしょうdried human plasma 健康人の血液からつくられる血液製剤の一種で、単にプラスマともよばれる。人血を無菌的に遠心分離して有形成分(赤血球、白血球、血小板)を除き、残った血漿を紫外線照射後に零下65℃の低温で凍結、真空乾燥したもので、添付溶解液で溶解して用いる。出血性ショック、やけど、低タンパク血症など、失血や血清タンパク喪失の際に使用する。保存に耐え、輸送や携帯に便利である。最近は、肝炎ウイルスを除くために加熱滅菌を施した加熱人血漿タンパク(プラスマネート)が繁用されている。[幸保文治][参照項目] | 血液製剤 | 血液代用薬 | 血漿 | ショック 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例