乾谷村(読み)いぬいだにむら

日本歴史地名大系 「乾谷村」の解説

乾谷村
いぬいだにむら

[現在地名]精華町大字乾谷

東流する山田やまだ川の北方に位置し、およそ東は山田村、西は柘榴ざくろ村。集落四方は山に囲まれる。集落の南方山田川沿いに大坂街道が通る。山田川を隔てた台地の傾斜面に古代の瓦窯跡がある。昭和八年(一九三三)発掘調査され、多数の筒瓦が出土、登窯であることが確認された。

享保一四年(一七二九)山城国高八郡村名帳によれば、高四八六・八七六石、知行内訳は京都代官玉虫左兵衛(幕府領)一五〇石、南明院領五〇石、旗本五味藤九郎一〇〇石、禁裏御料(宝永二年の増御料)一八六石余である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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