亀ケ岡遺跡(読み)かめがおかいせき

精選版 日本国語大辞典 「亀ケ岡遺跡」の意味・読み・例文・類語

かめがおか‐いせきかめがをかヰセキ【亀ケ岡遺跡】

  1. 青森県つがる市木造亀ケ岡にある縄文時代晩期の遺跡。江戸初期から知られ、明治二二年(一八八九)以来たびたび発掘された。国重要文化財指定の遮光器土偶をはじめ、骨格器、藍胎(らんたい)漆器なども出土し、その工芸的評価は世界的に高い。国史跡

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「亀ケ岡遺跡」の解説

亀ケ岡遺跡
かめがおかいせき

青森県つがる市木造(きづくり)の亀ケ岡にある縄文晩期の集落跡。丘陵先端から谷部にある。江戸時代から甕を多く出土する丘として知られ,地名由来となった。明治・昭和初期に先駆的な発掘が行われ,戦後低湿地泥炭層を発掘。豊富な木製品,籃胎(らんたい)漆器などの漆器,土器石器,重要文化財の遮光器(しゃこうき)土偶などが出土した。東日本の縄文晩期を代表する亀ケ岡文化の命名の地でもある。国史跡。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android