…明治20~25年は〈額絵〉という鑑賞用一枚もの石版画の全盛時代となる。大判が刷れ,写真的な本物らしさが出せる砂目石版に筆で彩色したものが流行し,《経国美談》の挿絵で知られる亀井至一(1843‐1905)らが腕を振るった。なお生き残っている錦絵に対抗した美人画,東京名所図絵,日清戦争に取材した戦場画,高貴肖像として天皇家の肖像画などが人気を呼んだ。…
※「亀井至一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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