亀岡文殊堂(読み)かめおかもんじゅどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「亀岡文殊堂」の意味・わかりやすい解説

亀岡文殊堂
かめおかもんじゅどう

山形県東置賜(ひがしおきたま)郡高畠(たかはた)町にある寺で、松高山(しょうこうさん)大聖寺(だいしょうじ)の俗称。真言(しんごん)宗智山(ちさん)派に属する。本尊文殊菩薩(ぼさつ)で、奈良の安倍(あべ)文殊、京都の切戸(きれと)の文殊とともに日本三文殊の一つに数えられる。807年(大同2)徳一上人(とくいつしょうにん)の開山。もとは中納言(ちゅうなごん)格の待遇を受けて勅願所であり、江戸幕府から御朱印100石を賜っていた。1月25日の星まつりは数百年来の伝統行事で、柴燈護摩(さいとうごま)を厳修している。寺宝には、勅願所名札、大聖歓喜天、大黒天などがあり、聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)立像(鎌倉時代作)は県重要文化財。

[中山清田]


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デジタル大辞泉プラス 「亀岡文殊堂」の解説

亀岡文殊堂

山形県東置賜郡高畠町にある真言宗智山派寺院、松高(しょうこう)山大聖寺(だいしょうじ)の通称。807年開創と伝わる。文殊菩薩を祀り、学徳成就を願う受験生が多く参拝する。

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